コンサルテーションリエゾン・グループ

東北大学病院精神科は、総合病院における精神科としての役割を担っており、身体科との連携で、身体合併症をもつ精神障害や、身体疾患や身体科治療に伴って生じる精神障害を数多く診る機会があります。また、大学病院における特徴的な医療と連携する機会が増えてきており、移植医療、緩和医療、高度救命救急センターなどにおいて、精神医療からの専門的な関わりが求められるようになってきています。移植ドナーの同意能力評価、サイコオンコロジー、自殺対策など様々な領域で精神医療が果たす役割が今後も大きくなっていくものと思われます。

当グループの活動は大きく分けて、@コンサルテーション・リエゾンサービス(以下CLS)、A緩和ケアチーム、B移植患者の同意能力の評価、の3つの領域からなり、臨床サービスの提供と教育活動が主な役割となっています。初期研修医、精神科レジデントが交代で配属され、CLSのラウンド等に参加しています。

CLSは、当グループの最も中心となる活動です。平成17年2月より活動を開始して以来、緩和ケアセンターをはじめとする特定の身体科の病棟を、週2回から3回、定期的にラウンドし、入院患者の精神医学的問題に対する診断、治療、対処法などについて主治医にアドバイスをしたり(コンサルテーション)、病棟スタッフに精神医学に関する教育を行い、予防的介入や早期発見ができるような体制を整えたりする活動(リエゾン)を行っています。CLSの活動は、保健学科の斉藤秀光教授、教育学部心理学科の上埜高志教授、保健管理センターの山崎尚人准教授の協力を得ながら実施しています。

CLSの相談内容としては、せん妄に関する問題に加え、不安や不眠、抑うつに関する問題が大きな割合を占めます。重症度が低く精神障害の診断に至るほどではない症例でも、精神面での問題を抱えていたり、あるいは重症化したりする恐れがあり、その場合でも精神科的な評価、対応において注意すべき点、今後の見通しなどを身体科の主治医ときめ細かく相談することも大切な役割です。初期研修医やレジデントの研修の機会としてもCLSは役立っており、身体科に入院中の方の精神症状の評価や治療について学ぶための貴重な場となっています。

緩和ケアセンターのスタッフとは、症例検討、診断・治療に関する勉強会を定期的に開催しています。また、緩和ケアセンターに入棟している患者の家族に対して、家族教室を開き、家族ケアを提供する活動などを行い、研究調査も並行して行っています。

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